池波正太郎をめざして

読書の栞

日々の読書の記録、感想を書きます。

「ビジネスエリートの新論語」司馬遼太郎

// この文章は、司馬遼太郎が産経新聞の記者だった当時に書かれたものだ。古今東西の警句を元に、新しい論語を作り出そうと試みている。 当時三十代であった司馬遼太郎の若々しい文章が読めるのも楽しいのだが、何冊かサラリーマン小説をもとにサラリーマン…

逆説の日本史&「家康研究の最前線」

// 安倍晋三首相は、自身が長州出身であることを誇っている。 それについて否定するつもりはない。 逆説の日本史という、井沢元彦がライフワークとして続けているシリーズがある。資料偏重主義の日本史の学者が見落としがちな、その当時の常識を駆使すること…

生き方を見直す。「不運と思うな」伊集院静

// 他人のせいにして生きるのは楽だ。 国のせいにするのは楽だ。 時代のせいにするのは楽だ。 とかく人は不遇をかこったとき、自分以外の何かに原因を求める。納得いかない人生を、そうして落トシマエをつける。できればだれも傷つかない、大きな集団の方が…

剣豪将軍義輝

// あらすじ この本は二つの物語が軸になっている。表面的には、塚原卜伝を師事する足利義輝がどのように末期の室町幕の難局を脱しようとするのかが話の核だ。だがその裏では三好三兄弟の寵臣でありながら、下克上を達成していく松永弾正の話でもある。2つの…

「ゲゲゲの鬼太郎」に影響を受けた有名人。結構深いよ。

// 個人的には「ゲゲゲの鬼太郎」は今回書く文庫版の一巻から五巻で一応の形が完成する。 「ゲゲゲの鬼太郎」の影響 「ゲゲゲの鬼太郎」のお話の型 鬼太郎は差別を受けやすい境界の人 ねずみ男の活躍 ねずみ男はなにを象徴しているのか。 「ゲゲゲの鬼太郎」…

「のんのんばあとオレ」には少年時代の大切なことが全部詰まっている。

// あらすじ 感想 しげるを取り巻く人々の魅力 才能を磨くには あらすじ のんのんばあは、茂少年のうちの近所に住んでいた。 拝み屋をしていて、信心深い。そのおかげで、妖怪などの知識も豊富だ。茂少年は貧乏なのんのんばあのうちへ行っては、妖怪の話を聞…

水木しげるの異界探訪記

// 以前紹介した「水木しげるの古代出雲」の関連の書物だ。 masarin-m-dokusho.hatenablog.com どうも水木しげるの先祖である、武良氏というのは山陰地方における豪商であったらしい。戦国時代にも、ちょっと裏切りとも取れる活躍をして、長く続く戦乱を収め…

「限りなく透明に近いブルー」 レビュー

限りなく透明に近いブルーの感想です。

真田太平記(1) 天魔の夏

// 大河ドラマ「真田丸」が好評である。 おそらく、このドラマを描くに当たって、この物語を意識しないでは書けなかったと思う。 あらすじ 大河ドラマとの違い よみどころ あらすじ 話は武田家滅亡の時期から始まる。長篠の戦いで負けた武田軍は織田・徳川の…

箱根の坂(下)感想。

// 箱根の坂の下巻。最終巻です。 あらすじ 感想 伊勢宗瑞の人柄 間違うと劇薬! ブラック企業化を支える理屈になる司馬文学 あらすじ 駿河の東端にある興国寺城のあるじとなった早雲。 四公六民という破格の年貢割合を守るためには、興国寺だけでなく、伊豆…