池波正太郎をめざして

読書の栞

日々の読書の記録、感想を書きます。

昭和天皇物語 第二巻

スポンサーリンク

第1巻に引き続き第2巻も読んだ。

第一巻が幼少期から14歳まで、第二間が16歳か17歳までの話である。

東宮の学問所で引き続き、皇太子に対する教育が行われていく。読んでいと思うのだが、皇太子時代の昭和天皇が教育をけた時期が大正時代で良かったと思う。

様々な分野の教授たちがプライドをかけてご進講を行うのであるが、なかには「天皇の祖先は猿である」と言ってはばからない教授なども出てくる。あと10年時代が降って、これが昭和初期の話であれば、このようなことをご進講するのは不可能だったのではないか。

皇太子は軍人たちに囲まれて教育を受けているのであるが、軍人たちはそのような教育に反感を抱いている。昭和初期であれば止められたのであろう。また江南を恐れて教授たちがそのようなことを言わなかったのではないか。

そう思えるくらい、軍人たちの上層部は俗っぽいのである。全く武人らしさが感じられず、薩摩出身の軍人たちがどう思っているかわからないが、長州出身の山県有朋は執拗に薩摩を意識している。このような事は戦後は政治家や官僚たちがやっていたことだ。軍人のやることではない。

大正天皇は病に伏せっていて、立太子下昭和天皇の妃選びは、皇后が中心になって行っていく。このお妃候補になったと良子(ながこ) は皇后だけでなく、皇太子の倫理の教授にも認められる。だが良子は薩摩系の血筋であった。

 

この時期に教育されたことが昭和天皇の人格に多大な影響与えた、と言うことがよくわかる。それだけに教育の怖さを感じてしまうのである。

 

昭和天皇物語 2 (ビッグコミックス)

昭和天皇物語 2 (ビッグコミックス)

 
昭和天皇物語 1 (ビッグコミックス)

昭和天皇物語 1 (ビッグコミックス)