池波正太郎をめざして

読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

読書の栞

日々の読書の記録、感想を書きます。

「旅をする木」アラスカを舞台にした本。

 

 星野道夫はアラスカの自然や動物を中心に作品を作ったカメラマンである。

 高校卒業後、北の大地へのあこがれから、アラスカの大学に進学を希望する。が、英語の力が足りず、入学が不可になる。星野は校長に手紙を書き、つたない英語で大学に行けないとどれだけ困るかというのを訴えた。おかげで、入学を許可される。もう、とりつかれたようにアラスカにあこがれたのだ。

 星野氏を一言で表現すれば、人を動かせるくらいのロマンティスト、になるのだろう。彼だけでなく、彼を引きつけるだけのロマンティックな出来事が沢山出てくる。

 

 本書ではアラスカでの生活について書かれた手紙のような文章である。

 テレビ番組「旅をする本」で、ドリアン助川に、「星野さんは詩情がある」とういようなことを言われた。それがよくわかる本である。

 旅で人生が変わるか、というテーマがちょっと前に流行ったが、そのアンサーになる本ではないだろうか。

 旅をせざるを得ないという人間がいて、そういう人間にとってはアラスカという存在を知ったときから、旅は始まっており、人生観は変化している。行楽における旅でも、自分のいる環境から隔絶した環境へ行けば、人生観は変化するのだと思う。なかに、そういう日本の子どもたちの話があった。

 最近、恋をしていない、生活に刺激がない、という人は是非読んでみてほしい。忘れていた感覚がよみがえるかもしれない。一話ずつ、大切に読みたい本だ。

 

旅をする木 (文春文庫)

旅をする木 (文春文庫)

 

 

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ