池波正太郎をめざして

読書の栞

日々の読書の記録、感想を書きます。

プレジデント二〇一七・五・二九号「孫子の兵法」

// 先ほど報道で、小池都知事が脱藩じゃなくて、自民党を離党した。 www.msn.com バックナンバーになって申し訳ない。 先日締め切りの短編小説の集いの作品を書いていてなかなか読めなかったプレジデント。普段買うわけではないが、「孫子」の文字を見て衝動…

又吉直樹「劇場」を読む。

// 又吉直樹の芥川賞受賞後、第一作目「劇場」を読み終えた。 ここから、感想を書くが「劇場」を読んでから、この話を読み進めたほうがよい。 この作品を端的に表現すれば、「ベタな内容な物語を作者の文章力で装飾した」作品だ。ただ世の中の小説を面白いも…

逆説の日本史22

// 井沢元彦が長年執筆を続けてきた、「逆説の日本史」が折り返し地点? にたどり着いた。 簡単にいえば、近世が終わり、いよいよ近代に突入する。その手前まで終わったということだ。具体的には西郷隆盛が反乱を起こす、「西南戦争」まで終了した。 終了記…

それでも、日本人は「戦争」を選んだ。

// 本書は横浜栄光学園での講義を元にして書かれた本である。 加藤陽子という人と人に対する批判 本書に対する批判 本書の特徴と言いたいこと 結論は言っていない どの時点で間違ったか 加藤陽子という人と人に対する批判 加藤陽子ご本人が第一回の講義で「…

「現代落語論」立川談志

// 先年、といってももう2011年だからずいぶんと前になるが、なくなった立川談志が書いた本である。帯には、「これが落語家がはじめて書いた本である」とぶってあった。そんなものか、まあ噺家なのだから当たり前か、と文言を見て思ったが、はたして本当かど…

「ビジネスエリートの新論語」司馬遼太郎

// この文章は、司馬遼太郎が産経新聞の記者だった当時に書かれたものだ。古今東西の警句を元に、新しい論語を作り出そうと試みている。 当時三十代であった司馬遼太郎の若々しい文章が読めるのも楽しいのだが、何冊かサラリーマン小説をもとにサラリーマン…

逆説の日本史&「家康研究の最前線」

// 安倍晋三首相は、自身が長州出身であることを誇っている。 それについて否定するつもりはない。 逆説の日本史という、井沢元彦がライフワークとして続けているシリーズがある。資料偏重主義の日本史の学者が見落としがちな、その当時の常識を駆使すること…

生き方を見直す。「不運と思うな」伊集院静

// 他人のせいにして生きるのは楽だ。 国のせいにするのは楽だ。 時代のせいにするのは楽だ。 とかく人は不遇をかこったとき、自分以外の何かに原因を求める。納得いかない人生を、そうして落トシマエをつける。できればだれも傷つかない、大きな集団の方が…

剣豪将軍義輝

// あらすじ この本は二つの物語が軸になっている。表面的には、塚原卜伝を師事する足利義輝がどのように末期の室町幕の難局を脱しようとするのかが話の核だ。だがその裏では三好三兄弟の寵臣でありながら、下克上を達成していく松永弾正の話でもある。2つの…

「ゲゲゲの鬼太郎」に影響を受けた有名人。結構深いよ。

// 個人的には「ゲゲゲの鬼太郎」は今回書く文庫版の一巻から五巻で一応の形が完成する。 「ゲゲゲの鬼太郎」の影響 「ゲゲゲの鬼太郎」のお話の型 鬼太郎は差別を受けやすい境界の人 ねずみ男の活躍 ねずみ男はなにを象徴しているのか。 「ゲゲゲの鬼太郎」…

「のんのんばあとオレ」には少年時代の大切なことが全部詰まっている。

// あらすじ 感想 しげるを取り巻く人々の魅力 才能を磨くには あらすじ のんのんばあは、茂少年のうちの近所に住んでいた。 拝み屋をしていて、信心深い。そのおかげで、妖怪などの知識も豊富だ。茂少年は貧乏なのんのんばあのうちへ行っては、妖怪の話を聞…

水木しげるの異界探訪記

// 以前紹介した「水木しげるの古代出雲」の関連の書物だ。 masarin-m-dokusho.hatenablog.com どうも水木しげるの先祖である、武良氏というのは山陰地方における豪商であったらしい。戦国時代にも、ちょっと裏切りとも取れる活躍をして、長く続く戦乱を収め…

「限りなく透明に近いブルー」 レビュー

限りなく透明に近いブルーの感想です。

真田太平記(1) 天魔の夏

// 大河ドラマ「真田丸」が好評である。 おそらく、このドラマを描くに当たって、この物語を意識しないでは書けなかったと思う。 あらすじ 大河ドラマとの違い よみどころ あらすじ 話は武田家滅亡の時期から始まる。長篠の戦いで負けた武田軍は織田・徳川の…

箱根の坂(下)感想。

// 箱根の坂の下巻。最終巻です。 あらすじ 感想 伊勢宗瑞の人柄 間違うと劇薬! ブラック企業化を支える理屈になる司馬文学 あらすじ 駿河の東端にある興国寺城のあるじとなった早雲。 四公六民という破格の年貢割合を守るためには、興国寺だけでなく、伊豆…

うむ。縁談は心がけておく。

夜廻り猫というマンガについて書いています。ほっこりします。

あと三時間あるよ。参院選特集、どうやって候補を選ぶのか。

// 目次 参議院選について なら、どうする? 比例代表はどうするか 選挙は行った方がいい 先に目次を書こう。 目次 「言ってはいけない残酷すぎる真実」 Ⅰ努力は遺伝に勝てないのか ①遺伝にまつわる語られざるタブー ②「頭が良くなる」とはどういうことか ③…

「day after tomorrow」 カイメモ1&2巻

前回のカイレポに続いて、カイメモについての感想です。軟弱ものじゃなくてかっこいいカイが登場します。

機動戦士Zガンダム 「day after tomorrow」 カイレポ1&2巻

// ことぶきつかさ著のZガンダムのパラレルストーリー。 1,世界観 2,作品の特徴 3,感想 1,世界観 Zガンダムの世界をごく簡単に説明すると、「ティターンズv.s.エゥーゴ+カラバの戦い」である。もちろん、話の最後の方になってくると、アクシズとい…

光圀伝

// 冲方丁による本である。山田風太郎賞受賞。 1,概要 2,物語。 3,感想 1,概要 水戸黄門にでてくる水戸光圀、黄門様。誰をイメージしますか。東野英治郎、西村晃、佐野浅夫、石坂浩二、里見浩太朗、いろいろな人がやっている。調べてみると、エノケ…

五五歳からのハローライフ

中高年が人生をどう送ればいいか、ヒントになる作品ではないですが、考える上でよすがになるものではあるのではないでしょうか。

オールドテロリスト

この作品は物語や描写もさることながら、登場人物の設定におもしろさがあります。その点について書いてみました。

箱根の坂 中巻

司馬遼太郎作「箱根の坂」と富樫倫太郎の「北条早雲」との差について書いています。

あの頃ぼくらはアホでした

// 東野圭吾の小学生時代から大学生までの出来事を綴ったエッセイ。 タイトルから分かるとおり、過去の出来事をおもしろおかしく語っている。 特に中学校時代のH中学での出来事がすごい。 H中学は学区の家庭がその荒れっぷりを嫌って、私立に行かせるような…

箱根の坂(上)

北条早雲を主人公にした作品。従来の早雲は野心家に描かれるが、この早雲はちょっと違う。上巻のあらすじについて書いています。

羊と鋼の森

調律師の卵、外村を通じて書く、音楽の世界。とても誠実で丁寧な書き方をしていて、好感が持てます。その文章の特徴にも触れています。

北条早雲 相模侵攻篇

富樫倫太郎が書いた本書。綱渡りの伊豆経営から小田原攻めまでを書いています。どうしてそうなるのかを簡単に解説しています。

「素顔の池波正太郎」感想。

// 池波正太郎といえば、温厚篤実な人柄で知られる。 本書ではそうではない、人間味のあふれる池波正太郎が垣間見られる。遅刻嫌い、愚図嫌い、短気。よそ行きでない池波正太郎はとてもおもしろい人物だ。 本書を書かれた佐藤さんは池波正太郎の押しかけ付き…

人類最強の「糖質制限」論。

// 本書では糖質制限をするのがいかに有効かを説いている。 糖質を制限すると、肥満が解消され、ガンにはならず、心臓病、脳卒中、脳出血、認知症、アルツハイマー、糖尿病も防ぐことができると解説される。 本書の江部康二医師は三種類の糖質制限を提言して…

「遠野物語」

遠野物語は柳田国男が、明治四十二年から始めた聞き書きを元にして作られた書物だ。語り手は遠野(岩手県遠野市)出身の佐々木鏡石である。

「旅をする木」アラスカを舞台にした本。

// 星野道夫はアラスカの自然や動物を中心に作品を作ったカメラマンである。 高校卒業後、北の大地へのあこがれから、アラスカの大学に進学を希望する。が、英語の力が足りず、入学が不可になる。星野は校長に手紙を書き、つたない英語で大学に行けないとど…

マンガ「鎌倉ものがたり」感想

// 作者は西岸良平。「三丁目の夕日」と本作が代表作。 コンビニで「鎌倉物語」というタイトルと、桜の下を歩く和装の男性と洋服でベレー帽をかぶる小柄な女性の絵を見て、衝動買いしてしまった。鎌倉が好きなのである。 内容は和装の男性、一色先生と洋服の…

「門」夏目漱石前期三部作、三巻目。

// あらすじ 宗助と御米の夫婦は借家に暮らしている。その借家は崖のそばに立っている。大家は崖の上に住んでいる金持ちである。金持ちには、夫婦の他、子どももいて賑やかに暮らしている。一方、崖のそばに暮らしている宗助と御米の間には子どもはおらず、…

「それから」夏目漱石三部作の二冊目。

そういう三千代が社会的には無能力である代助を選ぶというのは幸福を欲した行動というより、心中をしたいという意思表示である気がします。

「ラストワルツ」村上龍。とうとう「偏屈な老人」に行き着いた筆者。

// 「すべての男は消耗品である」という村上龍のエッセイシリーズの続編。 「すべての男は消耗品である」という村上龍のエッセイはデビュー頃から書かれたシリーズで、昔エロ本の・・・・・・、なんて言ったか忘れてたが、それを読んでいたらあった。私はマクドナ…

「空海」高村薫。天才から民間信仰へ。

司馬遼太郎が描いた「空海のいる風景」を読んだことがあり、好きであったので、ちょっと物足りない感じがした。が、高村薫の目的がどちらかというと、空海死後の現代に至るまでの変化を描くことにあったことに気づき、おもしろい作品? だと思った。作品と言…

芥川賞受賞! 本谷有希子「異類婚姻譚」感想です。

// 本谷有希子「異類婚姻譚」 概略 ある日、PCのなかの画像を整理していて、妻である自分と夫が似てきていることに気づく。それから、ことあるごとに夫の顔が微妙に変化していることにきづく。 夫はバツイチである。先妻と離婚した理由は、夫が無理をしす…

「赤めだか」 立川談春著。たけし&二宮のドラマを見てもおもしろいよ。

// 昨年末二十八日に、本書「赤めだか」を原案としたドラマが放映された。 おすすめ1 ドラマとの違い 主演立川談春に嵐の二宮和也、師匠である立川談志にビートたけし、立川志らくに濱田岳、兄弟子に宮川大輔、北村有起哉、香川照之(立川志の輔)と豪華な…

「水木しげるの古代出雲」水木節に弱い私。

// 去る一月三一日、東京で「水木しげるサン お別れの会」が開催されました。 京極夏彦や荒俣宏、そして「ゲゲゲの女房」でおなじみ、向井理や松下奈緒も出席したかいでした。そのなかで水木しげるの最後のことばが紹介されたそうです。 「要は虫とか植物み…

はじめまして。

まさりんです。 読書感想文用のブログを作ってみました。こちらも、元のブログ同様、ゆっくりやっていきます。おひまなときにのぞいてみてください。 最低限、週二回くらいは更新したいなあ。